トロデルビに関するFAQ
トロデルビについて
トロデルビはどのようにがんに作用するのですか?
トリプルネガティブ乳がんなど特定の種類の癌では、がん細胞に「TROP-2」と呼ばれるタンパク質が多く含まれています。
トロデルビは次のようなしくみでがん細胞を攻撃し、がんの進行を抑える効果が期待できます。
- がん細胞表面のTROP-2に結合して、がん細胞内に取り込まれます。
- 細胞内で抗TROP-2抗体から化学療法剤が離れ、がん細胞を攻撃します。
- 抗TROP-2抗体から離れた化学療法剤はTROP-2が発現していない周囲のがん細胞も攻撃することが期待されます。
参考リンク:トロデルビのはたらき
トロデルビ投与中は避妊する必要はありますか?
女性の患者さん:トロデルビ投与中・投与終了後6ヵ月間は適切な避妊を行ってください。
男性の患者さん:この薬を使用している間および使用終了から3ヵ月間はコンドームを使用して避妊してください。
参考リンク:トロデルビについて
妊娠や授乳中にトロデルビは投与できますか?
妊婦または妊娠している可能性がある、授乳している場合には、医師に相談してください。
胎児への影響や、授乳児に重篤な副作用があらわれる可能性があります。
参考リンク:トロデルビについて
他の病院で処方された薬や市販薬と併用できますか?
飲み合わせにより、トロデルビの効果が弱まったり副作用が強まることがあります。現在使用しているお薬は、市販されているものも含め、すべて医師、看護師、薬剤師にお伝えください。
参考リンク:トロデルビについて
製品の正式名称を教えてください。
「トロデルビ」が正式名称です。
「トロデルヴィ」「トロデルビー」は正しくはありません。
なお、一般名は「サシツズマブ ゴビテカン」です。
副作用について
トロデルビにはどのような副作用がありますか?
トリプルネガティブ乳がん患者さんを対象にトロデルビの効果と副作用について調べた試験でみられた主な副作用では以下のような調査報告(海外データ)がされております。
- 発熱
- 水のような便がでる
- 腹痛/嘔吐
- 体がだるい
など
上記の副作用は主なものであり、この限りではありません。上記以外にも少しでも気になる症状がある場合は、我慢せず、医師、看護師、薬剤師にご相談ください。
参考リンク:副作用について
副作用があった場合、どうするべきでしょうか?
少しでも気になる症状がある場合は、医師、看護師、薬剤師にご相談ください。
副作用の程度により休薬、減量または中止することがあります。
一部の副作用の対処法につきましては、「副作用について」ページでもご紹介しております。
参考リンク:副作用について
トロデルビ投与について
トロデルビの投与期間や頻度はどのぐらいですか?
21日間を1サイクルとして、 各サイクルの1日目及び8日目に点滴を行います。
効果がみられ、副作用のコントロールが可能な限り、このサイクルを繰り返します。
点滴にかかる時間は、最初は3時間です。問題がなければ、2回目以降の点滴は1~2時間で受けることができます。点滴終了後は30分程度体の様子をみます。
参考リンク:トロデルビの投与について
トロデルビの点滴にはどのぐらい時間がかかりますか?
点滴にかかる時間は、最初は3時間です。問題がなければ、2回目以降の点滴は1~2時間で受けることができます。点滴終了後は30分程度体の様子をみます。
参考リンク:トロデルビの投与について
投与中または投与後に気分が悪くなったらどうすればいいですか?
点滴中や終了後に、呼吸困難、意識低下、意識消失、まぶた・唇・舌のはれ、発熱、寒気、嘔吐、咳、めまい、動悸といった症状がある場合は、我慢せずに医師・看護師・薬剤師に伝えてください。
参考リンク:トロデルビの投与について
点滴日の持ち物や注意事項を教えてください
点滴日には、確認したいことを記載したメモやTrodelvy Handbookをもっていきましょう。
点滴を受ける前に、血液検査の結果や当日の体調の確認が行われます。その際に、熱がある、下痢や吐き気がつらいなどの症状がある場合は、医師・看護師・薬剤師に伝えましょう。
点滴した帰りに運転していいのでしょうか?また点滴日に飲酒しても大丈夫でしょうか?
トロデルビの副作用として、浮動性めまいや疲労など(出典:承認時評価資料)が報告されているため運転のリスクが上昇する可能性があります。
飲酒は臨床試験で検討していません。医療従事者にご相談ください。