用語集

か行

局所療法​
がんの部位とその周辺に行われる治療のことです。 手術、放射線治療などがあります。​
高額療養費制度​
医療費が高額になる場合に、支払いを一定の金額(自己負担限度額)までにおさえられる制度です。治療費の負担軽減については、これ以外にもさまざまな制度がありますので、病院の相談窓口に相談しましょう。​
緩和ケア​​
体や心のつらさを和らげ、患者さんやご家族がその人らしく過ごせるように支えるケアのことです。がんの病期に関係なく、いつでも受けることができます。​

さ行

再発・転移​
再発とは、体のどこかに潜んでいたがん細胞が、初期治療の後に画像検査で判断できる状態で出てくることです。転移(遠隔転移ともいいます)とは、骨、肺、肝臓など、乳房から離れたところにがんがあらわれることを指します。
全身療法​
全身に対して行われる薬物療法などの治療を指します。再発・転移乳がんでは、画像検査でわかるところ以外にもがん細胞が潜んでいると考えられるため、全身療法が基本となります。​
支持療法​
がんに伴う症状や、治療による副作用などの症状を軽くするための治療やケアのことです。例えば、吐き気止め、下痢止めの使用などがあります。​

な行

乳がんサブタイプ​
ホルモン受容体やHER2(ハーツー)などの表面タンパク質が乳がん細胞にどれだけあるかなどによって、乳がんを分類したものです。サブタイプによって薬物療法を使い分けます。

は行

病期(ステージ)​
がんの大きさや広がり具合、リンパ節への転移状況、他の臓器へ転移があるかを示す言葉です。0期から、他の臓器への転移があるIV(4)期の5段階に分類されます。病期によって治療方針が異なります。
標準治療​
科学的根拠(エビデンス)に基づいて検討し、専門家の間で、現時点で最善であると合意が得られている治療のことです。​
分子標的薬(分子標的治療薬)
がん細胞にある特定のタンパク質などの分子を目印に、がん細胞をねらって効果を示す治療薬のことです。​

や行

予後・予後因子​​
「予後」とは、病気がどのような経過をたどるのかについての見通しのことです。「予後因子」とは、予後を予測するための判断材料のことです。早期がんの予後因子には、がんの大きさ、リンパ節転移の有無などがあります。

A〜Z

ADL( エーディーエル): Activities of Daily Living(アクティビティーズ・オブ・デイリー・リビング)
日本語では「日常生活動作」といいます。移動、入浴、トイレ、食事、着がえなどの日常生活の動作や、それをどれだけ行うことができるかを指します。
QOL( キューオーエル): Quality of Life(クオリティー・オブ・ライフ)
生活の質のことです。治療を検討するときには、効果と副作用のバランスをみて、QOLをどれだけ保つことができるかを考慮することが大切です。
SDM(エスディーエム): Shared Decision Making(シェアード・ディシジョン・メーキング)
日本語では「共同意思決定」といいます。患者さんと医師・看護師・薬剤師が、治療に関する情報と、患者さんご自身の希望についてよく話し合い、一緒に治療方針を決めていくことです。
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