トロデルビの副作用

トロデルビによる治療中は、以下の副作用が起こることがあります。

副作用のあらわれ方には個人差があります。
次に示す以外の副作用があらわれることもありますので、少しでも気になる症状がある場合は、医師・看護師・薬剤師にご相談ください。状況によっては、トロデルビの量を減らしたり、治療を延期・中止したりする場合があります。

トリプルネガティブ乳がん患者さんにトロデルビを投与した臨床試験でみられた主な副作用1) (海外データ)

  • 血液中の好中球が減る(感染症にかかりやすくなる、熱が出る)

    63.2%
  • 下痢

    59.3%
  • 吐き気

    57.0%
  • 脱毛

    46.1%
  • 疲れやすくなる

    44.6%
  • 嘔吐

    29.5%

※ 数字は、トロデルビによる治療を受けた患者さん258人のうち、20%以上の患者さんに起こったものを記載しています。

1)承認時評価資料:社内資料:海外第III相臨床試験(IMMU-132-05試験、ASCENT)

主な副作用の対処法

血液中の好中球が減る(感染症にかかりやすくなる、熱が出る)

骨髄のはたらきが弱まり、血液中の好中球が減ると、病原体から体を守るはたらきが弱くなります。
感染症などにかかりやすくなるため、熱が出たり、のどが痛くなったり、さまざまな症状が起こることがあります。

次の場合は医療機関に連絡してください。

  • 37.5℃以上の発熱・寒気・のどの痛み
    (なお、抗菌薬の内服開始などは医療機関ごとの指示に従ってください)

対処方法

手洗い・うがい、十分な睡眠と休養をとるなどして、感染症にかからないようにしましょう。

37.5℃以上の発熱の際には、医療機関の指示に従って、抗菌薬の内服を開始します(医療機関ごとに対応が異なりますので、受診している医療機関で確認してください)。

手洗い・うがい、十分な睡眠と休養をとるなどして、感染症にかからないようにしましょう

重度の下痢、腸炎

時には泥状~水のような下痢が一日に何回も起こることがあります。
また、腸炎が疑われる症状として、お腹が張る、腹痛、便に血が混じることもあります。

次の場合は医療機関に連絡してください。

  • 下痢がひどく、下痢止め薬を服用してもおさまらない

  • 熱が出ていて感染症が疑われる

  • 食中毒が疑われる

  • 脱水症状(めまい、頭痛、尿が少ない)

  • 腹痛がある、お腹が張る

  • 便に血が混じる、体がだるい

対処方法

発熱などの症状がない場合は、あらかじめ処方された下痢止めを服用しましょう。

こまめに水分補給をしましょう。

消化のよい食事をとるようにし、刺激の強い(からい)食べ物は控えましょう。

腹部を冷やさないようにしましょう。

おしりの汚れをとるのには温水洗浄便座などを使用し、肛門への負担を軽減させましょう。

こまめに水分補給をしましょう

吐き気、嘔吐、食欲が落ちる

吐き気がしたり、嘔吐が起こったりすることがあります。
また、食欲が落ちることもあります。

次の場合は医療機関に連絡してください。

  • 吐き気・嘔吐がひどく、ほとんど食事をとれない
    (場合によっては、次回以降の投与の際に、吐き気・嘔吐の予防薬の種類を調整する場合があります)

対処方法

吐き気が起こったら、あらかじめ処方された吐き気止めを服用しましょう。

食事は、以下の工夫などで無理なく食べられるようにしましょう。
・少量ずつにして回数を増やす
・食べやすい形にする
・におい・味付け・温度を変えてみる

おなかをしめつけない、ゆったりとした服装にしましょう。

食事は工夫して無理なく食べられるようにしましょう

脱毛

髪の毛だけでなく、眉毛やまつ毛が抜けることもあります。

対処方法

自分の好みに応じて、ウィッグやスカーフ、バンダナを活用したり、お化粧を工夫してみましょう。

外見の変化への対処法や、悩みを相談できるところがありますので、病院の相談窓口などで問いあわせてみましょう。

自分の好みに応じて、ウィッグやスカーフ、バンダナを活用したり、お化粧を工夫してみましょう

疲れやすくなる

疲れやすくなったり、力が入らないと感じることがあります。

対処方法

十分な睡眠をとり、こまめに休むようにしましょう。

疲れているときは無理をせず、長引くときは医療従事者に相談しましょう。

十分な睡眠をとり、こまめに休むようにしましょう

その他の副作用の対処法

間質性肺疾患

肺の間質という部分に炎症が起こり、肺炎になることがあります。
放っておくと重症化するので、治療が必要です。

次の場合は医療機関に連絡してください。

  • 37.5℃以上の発熱

  • せき・息切れ・息苦しさ

肺の間質という部分に炎症が起こり、肺炎になることがあります

こんな時は医療機関に連絡を

次のような症状があるときは、トロデルビによる治療を受けている病院に連絡してください。

  • 37.5度以上の発熱・寒気・のどの痛み
  • 低血圧・ふらつき・意識がなくなる
  • 咳・動悸せき・どうき・息切れ・息苦しさ
  • 発疹・かゆみ
  • 下痢がひどく、下痢止め薬を服用してもおさまらない
  • 下痢だけでなく熱が出ていて感染症が疑われる
  • 食中毒が疑われる
  • 脱水症状(めまい、頭痛、尿が少ない)
  • 腹痛がある、お腹が張る
  • 便に血が混じる、体がだるい
  • 吐き気・嘔吐がひどく、ほとんど食事をとれない

主な副作用の他に起こる可能性がある副作用として、肝臓、心臓、腎臓のはたらきに影響が出る、血管に血のかたまりができる、腸がつまる、消化管に穴が開く・血が出るなども考えられますので、気になる症状があらわれたり続く場合には、医師・看護師・薬剤師に相談してください。
受診するときは、スムーズに状態を伝えるため、体調記録ダイアリーも持参しましょう。

よくある質問

トロデルビにはどのような副作用がありますか?

トリプルネガティブ乳がん患者さんを対象にトロデルビの効果と副作用について調べた試験でみられた主な副作用では以下のような調査報告(海外データ)がされております。

  • 発熱
  • 水のような便がでる
  • 腹痛/嘔吐
  • 体がだるい

など

上記の副作用は主なものであり、この限りではありません。上記以外にも少しでも気になる症状がある場合は、我慢せず、医師、看護師、薬剤師にご相談ください。

副作用があった場合、どうするべきでしょうか?

少しでも気になる症状がある場合は、医師、看護師、薬剤師にご相談ください。
副作用の程度により休薬、減量または中止することがあります。

トロデルビについて

世界初のTROP-2をターゲットとする、
トリプルネガティブ乳がんの治療薬です。

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トロデルビの投与について

トロデルビは病院で
点滴治療する薬です。
投与頻度やスケジュール、
投与前後の注意点についてご紹介します。

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お問い合わせ

トロデルビの製品に関するお問い合わせは、下記の連絡先までお願いいたします。

メディカルサポートセンター
(ギリアド・サイエンシズ株式会社)

フリーダイヤル

受付時間:9:00~17:30
(土・日・祝日および会社休日を除く)

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